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ストレスと不妊

ストレスは心の病気のきっかけになるだけでなく、感情の乱れは、女性ホルモンに悪い影響を与え月経周期や体のバランスを崩してしまいます。特に影響を受けやすいのが、体のエネルギーである「気」と「血」のめぐりです。気血のめぐりが悪くなると、ホルモンバランスが崩れて月経のリズムが乱れ、排卵障害が起こって不妊へとつながることが少なくありません。

ストレスを作らないことが不妊治療には大切なことですが、このストレス社会に暮らす現代人にとって心の病気は身近な問題です。まわりから「こどもはまだ?」と何気なく聞かれたその一言で、子宝に恵まれない女性の心が傷つけられてしまうことがよくあります。

 

ストレスの原因を取り除くことも必要ですが、それが無理ならばストレスに負けない体作りをして、気持ちにゆとりを持ちストレスとうまく付き合っていく方法を考えたほうが賢明です。

 

ストレスで気血のめぐりが悪くなると、月経周期に問題が起こるだけでなく、乳房が痛み、張ってくる、イライラ、怒りっぽくなる、憂うつになる、肩やおなかの張りなども現れやすくなります。

治療法としては気血のめぐりをよくし、ストレスを和らげる逍遥散(しょうようさん)という漢方薬がよく使われます。この他、開気丸(かいきがん)冠元顆粒(かんげんかりゅう)などを用い、乱れていた月経のリズムを整えることができます。