子宮筋腫と不妊

子宮筋腫とは子宮の壁をつくる筋肉層に、コブのような塊（かたまり）＝筋腫ができる病気で良性腫瘍の一種です。筋腫の大きさは小豆大のものから、大人の頭ほどのものまであります。成人女性の４人に１人が子宮筋腫をもっているといわれています。以前は３０歳代以上の女性がかかる病気でしたが、最近は２０歳代の女性にも増えています。

人によっては症状がない場合もあり、筋腫が大きくなるまで気づかないことがあります。主な症状としては月経過多とそれによる貧血、月経時のおなかや腰の痛みなどがあります。また、月経血と一緒にレバーのような塊がでる、不正出血が起こることもあります。さらに筋腫が大きくなると、周囲の臓器や骨盤を圧迫するため、下腹部痛や腰痛、便秘、頻尿などが起こります。

子宮筋腫は、中医学からみると血のめぐりが悪い瘀血（おけつ）が深くかかわっている病気です。子宮筋腫の漢方治療は年齢やライフスタイルによって異なります。

妊娠を望んでいる方は、周期療法＋活血化瘀という方法で対応することができます。
活血剤は、一般の周期療法では月経時のみの服用となりますが、子宮筋腫がある場合には、すべての時期に組み入れていくのが特徴です。